食物栄養専攻 第4回ふくしま産業賞「学生奨励賞」を受賞!いちいコラボ弁当プロジェクト


 食物栄養専攻の学生たちが「第四回ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)」の「学生奨励賞」を受賞しました。ふくしま産業賞は、福島県の発展に資する優れた事業やものづくりの取り組みをたたえるたるために作られた福島民報社主催の表彰制度です。今年度創設された学生部門には30件(22校)からの応募があり、選考委員会での審議の結果、本学は奨励賞に選ばれました。

 受賞した活動は、2014~2018年の5年間にわたる「桜の聖母短期大学×いちいコラボ弁当プロジェクト」です。卒業生のみなさん、学生のみなさん、おめでとうございます!そして、約4万個のお弁当を買ってくださった方々、いちいの社員の方々、新聞・テレビの関係者の方々、学生を応援して下さりありがとうございました。現在、1年生が来春販売予定の弁当を考案中です。引き続きよろしくお願いいたします。
 
1.活動概要
 食物栄養専攻では、福島の農業・産業の振興と住民の健康増進のために、地域社会と連携した商品開発や食育活動を行っている。2014年~2018年、地元のスーパーマーケット(株)いちいと協働して、弁当の開発・販売を行い、5年間で22種類の弁当を開発し35,389個を販売した実績をもつ(2018年8月末時点)。食物栄養専攻の先輩たちから受け継ぎながら、学生が継続して取り組んでいる活動である。
 弁当のテーマは行楽弁当とスポーツ弁当の2つある。行楽弁当の販売方法は、4月と10月に期間限定で県内のいちい全店舗で販売している。春と秋の行楽シーズンに購入してもらう目的で、春の花見弁当を10種類、秋の新米を使った弁当を10種類、計20種類を開発している。スポーツ弁当は、マラソンランナーのために計2種類を2016~2017年5月開催された「信夫山パークランニングレース」の会場で販売した。現在、2019年春の販売に向けて3種類目のスポーツ弁当を試作・提案し、商品化に向けた準備をしているところである。
 
2.地域住民の健康増進のための啓発
 学生たちは、栄養学、食品学、調理学を中心とした専門科目を学び、食文化、食品衛生、大量調理、ライフステージごとの身体的特徴・栄養状態を考慮しながらメニューを作成している。栄養価計算によりエネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量、野菜摂取量などを算出・調整し、美味しく健康に配慮した弁当を目指している。また、県産の有機野菜を取り入れたメニューを提案している。一方で、購買意欲がわくような「楽しみ」「喜び」「幸せ」を感じられる弁当であることも大切であり、いちいへのプレゼンテーションでは弁当の名前、インパクト、ターゲット層に好まれる目を惹く料理、工場で大量に作れるか、美味しさ、彩りなども重視されている。
 2017年秋以降の弁当には、開発担当の学生たちの写真やコメント、1品レシピ、食生活のヒントなどの栄養情報を、弁当の帯に掲載して販売している。弁当は生きた教材であり、実際に食べてもらうことで啓発にもなるが、さらに紙媒体を使って健康増進と豊かな食生活を支援している。
 スポーツ弁当は目的と対象が明確であり、販売数は少ないが反響が大きい。たんぱく質と炭水化物がバランス良くとれ、疲労回復効果の期待できるクエン酸と抗酸化ビタミンが十分補給できるメニューで構成されている。アスリートに限らず一般の小学生から中高年まで、運動と食事の関係についての関心は高い。スポーツ弁当をきっかけに、食育や食生活のアドバイスが可能であるため、引き続き取り組んでいく予定である。
 
3.協働相手の企業・地域からの評価
 協働しているいちいの担当者及び地域からの評価は「いちいが地元の短大とコラボすることについて地域での評判は良い」「売り場で目を惹く商品である」「いちいで弁当を好んで購入する顧客層は60代以上の年代が多く、聖母短大の学生が考えた弁当ならぜひ買ってみようと手に取ってくれている」「テレビや新聞で取り上げられると、ぜひ購入したいと問い合わせがある」などである。
 期間限定で販売することにより希少価値が高まっているとも言える。一方で、地域社会の「コラボ弁当」そのものへの関心とニーズは高く、今後も期待に応えていく必要があると考えている。
 
4.マスメディアによる報道実績
 2017年4月~2018年8月の1年半の間に、マスメディアで計12件、いちいの広告チラシで3件取り上げられた。2016年以前には10件以上取り上げられている。5年間継続し活動・広報してきたことで地域での認知度は上がり、いちいと聖母短大それぞれの理念を具現化した活動として地域に定着しつつあると言える。
【内訳】福島民報社   6件(2017年度4件 2018年度2件)
    福島民友新聞社 4件(2017年度2件 2018年度2件)
    テレビユー福島 2件(2017年度2件)
    いちい広告   3件(2017年度2件 2018年度1件)

5.学内全学生・教職員へのアンケート調査結果
 2016年~2018年の毎年4月に、本学全学生・教職員(約350名)でコラボ弁当を試食している。アンケート調査を3回実施し、計990名から回答を得た。最も人気のある品目は、2016年「さばの味噌煮」20%、2017年「ちらし寿司」32%、2018年「よもぎ大福」31%であった。味付けは「ちょうどよい」70.6%、「濃い」24.3%という結果だった。味付けがしっかりしていて、ボリュームとインパクトのある料理・デザートが好まれていることがわかった。学内での調査では、コラボ弁当の評価は、概ね好評であった。
 
表. 桜の聖母短期大学×いちいコラボ弁当の開発・販売実績

No.

販売時期

弁当名

販売数(個)

1

2014年 春

花見御膳

1,665 

2

2014年 春

川俣シャモさん、ごきげんよう弁当

1,515 

3

2014年 秋

秋の和風御膳

789 

4

2014年 秋

秋のお出掛けのお供にいかがですか

736 

5

2015年 春

春丸かじり弁当

1,856 

6

2015年 春

春の味覚満開弁当

2,077 

7

2015年 秋

秋御膳~香~

1,669 

8

2015年 秋

秋きらめく旨味御膳

1,276 

9

2016年 春

春うらら弁当

1,828 

10

2016年 春

自然満開弁当

2,103 

11

2016年5-6月

【スポーツ1】マラソン完走!お疲れさま弁当

約300 

(マラソン200個 食育大会100個)

12

2016年 秋

福島の秋たっぷり弁当

2,045 

13

2016年 秋

福の秋満載弁当

1,189 

14

2017年 春

春を呼ぶ~春告げトリ弁当

2,543 

15

2017年 春

春のお便り弁当

3,407 

16

2017年5-6月

【スポーツ2】いちいマラソンがんばっぺ弁当

約750 

(マラソン200個 いちい行事550個)

17

2017年 秋

秋の恵み収穫弁当

2,932 

18

2017年 秋

秋の行楽彩り弁当

2,583 

19

2018年 春

花より弁当

2,295 

20

2018年 春

春の雪どけ弁当

1,831 

21

2018年 秋

秋の収穫祭弁当

販売終了

22

2018年 秋

秋風香る紅葉弁当

販売終了

23

2019年 春

【スポーツ3】RUN RUN ランニング弁当

販売準備中

 

35,389 

 

いちいコラボ弁当プロジェクト関連記事(2017年10月~2018年10月掲載分)
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