【福島学】南相馬市フィールドワーク


 共通教育「福島学」は、福島の過去・現在・未来を学び、私たちができることを考え行動する授業です。7/14(土)は、南相馬市でフィールドワークを行いました。東日本大震災・原子力災害の当時の様子や復旧・復興の状況を知るために、現場を歩き、自分の目で見て、語り部の方から説明を聞きながら1日を過ごしました。1年生を中心に70名を超える履修者のため、2コースに分かれてまわりました。
 
 南相馬市消防署内の防災センターでは、津波の高さを表す9.3mの高さのポールがホールの真ん中に建っていました。実際には鹿島区と原町には16m以上の津波がきていますので、3階建てのビルの屋根を突き抜ける高さの津波が襲いました。壁には3/11の震災発生時からの出来事が分単位で記録されていて、学生たちはひとつずつ読んで見入っていました。

 沿岸部の道路脇には「津波浸水区間 ここから」という看板があちこちにあります。津波でご自宅と実家が被害にあわれたガイドさんが、当時のことを言葉に出すのはとても辛いことにも関わらず、学生たちのために体験を話してくださいました。国道6号線や小高区沿岸部・浦尻を移動する時には、車窓から大量の廃棄物の仮置き場が見えました。震災から7年経っているとは思えない光景が延々と続いていました。

 昨年4月に帰還困難区域指定が解除された小高地区も歩きました。暑い時期ということもあり、商店街は閑散としていました。住民の方はまだ1/4程度しか戻っていないそうですが、少しずつお店が再開・新規開店していますので、これからにぎわっていくようみんなで応援したいと思います。

 小高駅近くの本屋さん「フルハウス」にも寄らせていただきました。芥川賞受賞作家の柳美里さんが経営されている本屋さんです。さすが、柳さんのお店の選書は魅力的で、福島学チャージの三瓶先生はお気に入りの本を購入していました。


 道の駅南相馬、全国植樹祭会場跡、2019年度完成予定のロボットテストフィールド、南相馬市立中央図書館、セデッテかしま(特産品販売所、相馬野馬追の展示)も訪れました。内陸部の福島・郡山では見られない海岸部の防波堤の工事や、去年から帰れるようになった町の復旧・復興の様子など、ひとくくりにできない「福島」を学んだ一日でした。