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食物栄養専攻「食と健康セミナー:薬剤師の立場から考える―健康食品・サプリメントとの上手な付き合い方―」を開催しました!


 食物栄養専攻では、授業や講演会などを通して、NR・サプリメントアドバイザー*(日本臨床栄養協会認定)の受験資格取得ための支援を行っています。近年は、需要が高く市場規模が拡大し続けているサプリメントや保健機能食品について正しい情報を発信・提供でき、栄養士・管理栄養士としてのステップアップが期待される注目の資格です。
 サプリメントに関する知識をより深めるための研修会として、“健康食品・サプリメントとの上手な付き合い方”をテーマに、鈴木高弘先生(横浜薬科大学薬学部実務実習センター准教授)を講師に迎えて「食と健康セミナー2022」を7/25(月)に開催しました。オンライン会議システムZoomを使った同期型の講義形式で、本学会場とオンライン参加者を合せて約70名が視聴しました。本セミナーには、食物栄養専攻の1、2年生だけでなく、卒業生、生涯学習センターの受講生も参加しました。

 薬剤師として医薬品メーカーなどで多くの製品開発に携わられ、臨床現場でも活躍されていた鈴木先生からは、普段の授業では知り得ない実践的なエピソードが語られ、学生の振り返りレポートでも充実した内容であったことがうかがえます。サプリメントや健康食品の取り扱いで気を付けるべき点や、誤った利用が懸念される方との関わり方など、学生たちが将来対峙する可能性のあるシチュエーションについて学ぶことができました。学生たちのレポートの一部を紹介いたします。

食物栄養専攻2年生
・サプリメントを使っている人は「これはすごい」「効果がある」と思って摂取している人が多いと思います。そのような人を説得する為には、きちんとした根拠をもって話さなければならないと思うので私たち栄養士も薬剤師に頼るばかりでなく、学べる部分は学んでいく必要があると考えます。
・間違った知識を持っている人の意見をはじめから否定するのではなく,より良い付き合い方を提案する形でサポートしていきたいと思います。過剰摂取による健康障害や先生がおっしゃっていた自然や天然の表示がある商品等のアレルギーなどもあることを理解していただけるとお互いに嫌な思いをすることなく安全な使用ができるのではないかと思います。
・家族などの周りの人でサプリメントを飲んでいたらまずは自分の食事を改善して栄養素が本当に不足しているのかサプリメントを飲む必要があるのか教えてあげたいと思いました。サプリメントは食品由来のため一概に体に悪いとは言えないですが、なるべく食事から栄養素を補給できるように自分自身も意識を持っていきたいと思いました。
食物栄養専攻1年生
・サプリメントに対して良いイメージしか持っていない人が多くいるため、栄養士としてしっかり知識を身に付けて、そのような方に正しい指導をしていくことが大切だと思った。知識を持っていても、自分の体に必要なのかわかっていないことも多くあると思うため、私たちが分析して判断していく力を身に付ける必要があるなと感じた。
・本当に効くのか信憑性の薄いものだと認識していましたが、必要な知識を身につけた上で宣伝の謳い文句の何が正しくてどこから持ってきた情報なのかしっかりと判断できるようになれば使用出来るものだと思いました。むやみやたらに使用するべきでは無いと思います。セミナーでも仰っていましたが、表示内容と実際入っている量が全く異なっていたり成分が全く違ったりする可能性も無くはないので警戒はすべきだと思います。
・ダイエットサプリや肌が綺麗になるサプリなど、みんながよく見るようなSNSの広告でよく出てくるようになりました。有名な女優さんがその広告にでてほんとに痩せられた!と語っているため嘘かもしれない情報を飲み込み買ってしまいます。今回の講座を聞いて、サプリによる理解を深めることが出来たので試すことはいいのかもしれないですが、過剰摂取や色々な種類のものを飲んでみるとか、自分でしっかり考えて活用していきたいと思いました。

 疾病予防や健康増進の目的だけでなく、病気治療中の場合はどうすべきか、本当に必要なのか見極めるためにはどうすべきかなどの視点でサプリメントを活用することの意義をよく考え、サプリメントに対する客観的で正確な情報を取り入れる貴重な機会となりました。

 *NR・サプリメントアドバイザーとは、消費者に対して保健機能食品やサプリメントについて、専門的観点から個々の栄養状態を評価し、適切にアドバイスができる人として日本臨床栄養協会が認定する資格です。

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