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キャリア教養学科 官民協働の生涯学習支援の場:アオウゼ ~裏側から支える人々の想いを知る~


 みなさんは、福島市にあるアオウゼという施設をご存じですか?
 中学・高校生にとっては「自習室があって集中して勉強できるところ」という印象が強いかもしれません。でも、実はアクティブシニアを中心対象として、365日、何らかの講座やイベントを行っており、いわゆる生涯学習を支援している施設なのです。

 アオウゼの特徴は、行政とボランティアが協働で講座を企画・運営している点にあります。しかもその講座数は、500講座以上!(コロナ禍の影響で、数は減ってしまったとのことですが・・・。)特にこの講座数の6割以上は、「市民サポーター」というボランティアが企画・運営をしているのです。

 今回の「生涯学習概論」では、市民サポーターのみなさん2名と市民サポーターを支援・マネジメント・コーディネートしているトータルメディア開発研究所のみなさん2名がゲストとしてきてくださいました。

 まずはトータルメディアのみなさんが、アオウゼの運営の仕組みとコーディネーターの役割について講話をしてくださいました。そのあとに、アオウゼが開館当初から市民サポーターとして活躍しているお二人から、このボランティアにかかわったきっかけややりがい、企画のコツそして生涯学習そのものとは何かをうかがいました。

 学生の一人は、市民サポーターさんが発した一言:“生涯学習は「生きがい」でもあり「息抜き」である”に胸を打たれたようです。続けて、この学生は振り返りコメントシートに次のように書いていました。

 このキーワードから、私は、人々にとっての真の生涯学習の形を理解することが出来た。今まで、この生涯学習論を受ける前は、「生涯学習」というのは、定年退職した人達が色々な教養や知識を学ぶこと、というイメージがあったが、それだけではなく、常に新しいものを取り入れ、世代を問わずに楽しく学べるようなもの、さらにその場所が自分の居場所になっていく。今回の授業でそう思ったからだ。

 また、もう一人の学生は、本学が大切にしているキリスト教的行事のインサイトセッションと関連付けて、「今回の学びは、インサイトセッションで学んだ時間の使い方と関連付けたい。インサイトセッションにおいて、人生は刻一刻と死に近づいているため、どのように時間を使うか考えなければならないと学ぶ。私はどのように時間を活用しようか悩んでいたが、本日の講義のおかげで、生きがいと感じることに時間を費やせば良いのではないかと思い始めた」とコメントしていました。

 生涯学習とは、高齢者だけの学びではありません。今生きている全世代に問われる概念であり、アクションです。学生たちは多様なゲストから、生涯学習社会をいかに構築すべきかを学び取りつつあります。


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