第3回、4回 福島学 「東日本大震災・原子力災害について知る~あの時、何が起こったか~」
東日本大震災の際、本学1年生の多くが4歳~5歳児でした。
震災の記憶、特に原子力災害については当時の記憶があいまいな学生が多くなってきています。未曽有の災害について知るために今回は、映像からの学習を行いました。
学生の感想から
・ニュースを見て、帰ることができない人がいる地区があること、放射線の影響が強く、たくさんの人が避難をしたことなどは知っていた。しかし、知識として頭にあるだけで、どこか他人事で実際に起こったことという実感はあまりなかったように思う。映画をみて、原発事故がどのようなものだったのかを知り、福島県民として他人事に考えてはならないことだと気づくことができた。
・私たちは普段何気なく暮らしているけれど、明日が来る保証はどこにもないしそれを意識して過ごしているわけでもないと思う。私も生まれてからずっと福島に住んでいるが、地震が多い県だと分かっていながら非常袋の準備や避難経路の確認を入念に行なっているわけではない。それがいつか自分を苦しめてしまうかもしれないと思うと恐ろしいと感じた。
・日本は自然災害が多い国である。そのため、これからも東日本大震災のように想定外の事態が起きる可能性がある。エネルギー資源の少ない日本には原子力発電は必要不可欠かもしれない。しかし、このまま続けていたらまた同じことが起きる可能性がある。原子力発電の危険性を後世に語り継ぎ、再生可能エネルギーや別のエネルギーを見つけ、新たな1歩を進まなければならないと私は考える。
・災害はいつどこで起きるのかほとんど正確な予想は出来ない。だからこそ、自然災害の恐ろしさを忘れずに、語り継いでいくことが大切だと思った。
・震災の経験を後世に伝えなければならないと改めて感じた。当時は4、5歳で大人のように「すごく苦労した、大変だった」という記憶は無いが、幼い子供ならではの怖さの感じ方や、停電や断水が続く中でどのように過ごしたのかを思い出してみようと考える
・福島以外の地域や国に伝えるためにも、後世に伝えていくためにも東日本大震災を体験した私たちが復興活動を通して、あの時の真実を伝えていかなければならない。
・私が専攻している食物栄養には、人々が安心安全に食べ物を食べれるという関係で放射線のことも食の衛生管理のひとつなのである。
・自分から興味関心を抱き行動しないと、震災から得られた貴重な教訓が風化してしまうと考察できる。今回福島学を履修したように、復興・防災に関しては自ら能動的に「知ろうとする姿勢」が鍵になるだろう。