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福祉学Ⅰ「フリースクールビーンズふくしまの活動の実際と意義・理念」


 社会に奉仕する活動を実践している個人や団体を講師としてお招きし「建学の精神」に掲げる「愛と奉仕に生きる」ことへの理解を深める本学独自の科目「福祉学Ⅰ」が7月4日(火)に第4回目を迎えました。初回は緊張気味であった 履修者の1年生たちも回を重ねるごとに、授業にも慣れ、講話に対し熱心にメモをとったり、講師のお話にうなずいたりといった反応も多くなり、さらに興味、関心を持ちながら落ち着いて授業に取り組んでいます。今回は特定非営利活動法人ビーンズふくしま「フリースクールビーンズふくしま」事業長である菅野多美子先生に講師としておいでいただきました。菅野多美子先生の学生たちに向ける穏やかで温かな語り口調は、日々、様々な状況に置かれた子どもたちに寄り添い、深い愛情を注ぐお人柄そのものを表しているかのようで、一言一言に説得力がありました。経験豊かな事例に基づいた貴重なお話の数々は、学生の心に響き、学生たちはそれぞれに建学の精神「愛と奉仕に生きる」とのつながりを自分なりに見つけていたようです。不登校やフリースクールの意義から子どもたちを取り巻く環境や現状、「フリースクールビーンズふくしま」の基本理念と具体的な活動内容、子どもたちへの思いや願いなど丁寧に分かりやすく教えていただき、また学生がイメージしやすいようできるだけ視覚的な資料をたくさん使用して資料を作ってくださいました。「見守り、伝える」ことの大切さ、「早いうちに自分のことを言えることが良いチャンス」ととらえる前向きさ、「その子の最も良いこととは何かを考える」「声を出してくれてありがとうという気持ちを忘れない」といった寄り添うことへの重要性等々、菅野多美子先生から数えきれないほどの大切なお言葉をいただいた有意義な時間となりました。本学の学生のために多くの時間を費やしていただき、菅野多美子先生には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

今回は保育を学ぶ学生たちのレポートを中心に一部ご紹介します。
 
・フリースクールの活動をうかがって、その子の個性を伸ばしたり豊かにしたりと心の   
成長が感じられる場所なのだと思った。
・「子どもたちは力を持っている」という言葉が強く印象に残りました。保育者としてその力に気付けるような環境を考え作りたいと思いました。
・学校に行けない中でも、周りがその子に対し「今、何かしてあげないと」という気持ちより、その子が「今、楽しくやっていること」をほめたり見守ることで、その子ども本来の「自分」が回復していくと思いました。
・私も「ありがとう」と言い、寄り添える人間になりたいと思った。
・私もつらい時は誰かに頼って、誰かがつらそうにしている時は寄り添ってあげられるような人になりたい。
・子どもの権利条約を見返してみると大人は子どもを守り、子どもの能力を十分に伸ばすために環境を整えるべきなのだと分かりました。私は子どもたちが自己肯定感を高め、自信を持って成長することができるように保育者として何ができるかを考えられる社会人になりたいです。柔軟な考えと愛情を持ち、子どもたちが自立できるようサポートしていきたいです。

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