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「私の大切な絵本」


 こども保育コース1年生は、2月に保育所で10日間の実習を行います。保育実習事前指導では、絵本の読み聞かせやペープサートなど、様々な児童文化財を用いて実践的な授業を行っています。保育室にて、保育者役の学生と子ども役の学生になって実践し、気付いたことなどを話し合い、理解と実践力を深めます。

 今回ご紹介するのは、Tさんの絵本の読み聞かせです。Tさんが選んだ絵本は、『あのね、サンタの国ではね・・・』です。絵本が始まる前にTさんは、「クリスマスの12月以外の日には、サンタさんはどんなことをしているのかしら?」と子ども役の学生たちに問いかけ、子どもたちの期待を膨らませていました。
私の大切な絵本
 絵本が後半に差し掛かると、白い紙が貼られたページがありました。子どもたち(学生)もとても気になりだしました。そこで、絵本の読み聞かせが終わってから質問すると、次のようなエピソードを聞かせてくれました。
私の大切な絵本2
 「この絵本は、私が小さい頃に母が私と弟に読んでくれた絵本です。このページは、文字が書いておらず絵だけのページなのですが、私と弟がつぶやいた言葉(ストーリー)を母が書きとめてくれているのです。今回は、読み聞かせで使用するので、母の書いた文字を白い紙で隠してきました」ということでした。
 この絵本は、Tさんだけの世界でたった1冊の大切な絵本だったのですね。親子のあたたかで大切な時間が感じられました。
私の大切な絵本3
 絵本を読んでもらうことで「幸せな時間」をたっぷり心に沁みこませた子どもは、将来、力強く歩んでくれることでしょう。Tさんも、将来の夢に向かってしっかりと学び続けています。

 Tさん、素敵な保育者になって、お母さんから受けた愛情を今度は子ども達に注いでくださいね。応援しています。

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