【キャリア教養学科】 第1回いいたてほんの森まつりに参加
8月2日㈰に、キャリア教養学科の学生10名が、第1回いいたてほんの森まつりに運営スタッフとして参加させていただきました。
飯舘村には、かつて村直営の書店「ほんの森いいたて」がありました。しかし、東京電力福島第1原発事故に伴い休業してしまいました。
村の子どもたちに、本に親しみを持ってもらえるような場をつくろうと、いいたてネットワークのみなさんが第1回いいたてほんの森まつりを企画、開催しました。本に関係あるイベントなので、県北で唯一の司書課程がある短大である本学に、いいたてネットワークさんが、お声をかけてくださいました。そこで、司書課程を学ぶ学生たちを中心に10人の学生が、第1回いいたてほんの森まつりに参加することになりました。
会場は、飯舘村交流センターふれ愛館で、古本市、村に関する本の点字販売、昔話朗読会、絵本の読み聞かせ、押し花つくりやブックカバーつくりの体験会、ツボ押し、ピラティス、村産品の販売、カフェ、映画「本を綴る」の上映など盛りだくさんのイベントです。
当日は、台風通過に伴い、雨が降ったり止んだりといった天気でしたが、村内、村外の多くの人が参加してくれました。
学生たちは、受付、絵本の読み聞かせ、押し花つくりやブックカバーつくりの体験会の補助、ツボ押し、ピラティスの補助、映画「本を綴る」の上映の準備などに参加してもらいました。
学生たちの働きについて、アンケートで参加された方から
・若い人(学生)たちが、がんばっていて良かったです。(60代・県内)
・2Fの絵本コーナーで子どもに絵本の読み聞かせをしていただきました。子どもも喜んでいました。ありがとうございます。(40代・県内)
というご意見をいただきました。
映画上映後、いいたてネットワークのみなさんと学生たちとで、今回の振り返りと、今後の改善点などを話あいました。
学生たちからは以下のような振り返りがありました。
● 今日の活動を通して、足を運ぶからこそ現地とその人々に寄り添うことができると実感した。
● 図書館は第一に雰囲気が重要であるため、「受付が好印象」という言葉をいただいたのが嬉しかった。
● 多世代の方々と触れあうことのできる機会にもなったため、地域創生の観点から有縁社会の形成につなげることができると考える。
● 飯舘村以外の方々が足を運ぶきっかけにもなったという現状から、関係人口や交流人口の増加にもつながると考えた。
● インターンの一環でもあることから、様々な作業を体験することができることから自分の得意・不得意が見えてくる貴重な1日だったと実感できた。
● 今日、参加してみて感じたことは、読み聞かせの難しさやもっとこのような地域に密着したイベントが増えて欲しいと感じた。事前に練習をし読み聞かせに臨んだが、子ども達の興味を引くことができなかったり、めくり方が客観的に見ると本が見えにくくなるめくり方をしていると教えられた。今日、司書に必要な力を養うことができたと感じる。また機会があれば、今日の反省を生かし、もっとよい読み聞かせがしたい。
● 体験ワークショップでは、初めは人が来るか不安だったが、他の学生が体験している様子に子ども達もたくさん参加してくれたのが嬉しかった。
● 参加することがとても楽しかった。運営のサポートだけでなく、自分たちで動いて何をしたらいいのか考えたり、来場者の方に積極的に声掛けしたりと今後他の活動に参加する際に役立つ貴重な体験だったと思う。ありがとうございました。次回もぜひ参加させていただきたいです。
● 今日一日をふり返ってみて、本を必要としている方々の居場所作りに貢献することができ、とても貴重な体験ができた。地元の方々と直接話す機会もあり、生の声を聞くことができた。
● 読み聞かせの需要が想像以上にあったこと、こうやって交流の場を生み出してくれたことへの感謝など、授業の座学では得られることのできない点がとても多く感じた。自分自身、将来本に関わる仕事に就きたいとも考えているため、今回の学びを生かせていきたい。来年も開催されるのであれば、ぜひ参加したい。
● 子どもから大人まで本を通して、こんなに交流ができるんだなと改めて気づかされた。
● まだまだ未熟な読み聞かせでしたが、お母様からお礼を言っていただいたり、真剣に聞いてくれるお子さんが多く、やりがいを感じました。
● 楽しくてお財布のひもが緩んでしまったので本をおまけしてくれた方やご好意でしおり作りに参加させていただいたり、たくさんの方の優しさに触れることが出来、嬉しかったです。貴重な機会に参加させていただきありがとうございました。
● 受付では、元気よくできました!!アンケートの協力依頼を積極的にできました。
● なかなか出来ない体験をすることが出来て、良い経験になれたと思う。また、普段から触れる機会の少ない古本などを沢山見ることが出来て、改めて、本の歴史について学ぶことが出来たと思う。
今回の経験は、社会に出てからも自ら考え、学び続ける姿勢へとつながっていくことでしょう。
いいたてネットワークのみなさん、飯舘村のみなさん、ありがとうございました。