【キャリア教養学科】アカデミックスキルズII
〜聞き手を“動かす”学びへ〜
キャリア教養学科の必修科目「アカデミックスキルズ」は、短大での学習を自ら組み立て、社会で求められる情報発信力へとつなげるための基礎を養う授業です。今回のテーマは「プレゼンテーション」。単なる情報伝達にとどまらず、相手の理解と行動を引き出す「学術コミュニケーション」の入り口を探ります。
前半は、松田先生による「パワーポイントを使ったプレゼンテーションの仕方」に関する講義からスタートしました。プレゼンテーションの目的は「自分の提案を受け入れてもらうこと」であり、そのためには、相手の関心に寄り添った構成や視覚的な工夫が欠かせません。スライドはできるだけシンプルに文字数や色数を絞り込むことで、聞き手が焦点を捉えやすくなるといいます。また、左上から右下へ視線が動くという習性を踏まえたレイアウト、図や写真を効果的に取り入れることで、視覚と理解の結びつきを高める手法も紹介されました。


講義を聞く学生たちは、要点をメモしながら真剣な表情で耳を傾け、提示されたスライドの工夫や話し方のポイントに頷く姿が見られました。特に「相手を動かせる資料づくり」という言葉に強く反応し、今後の学びにどのように応用できるかを思い描くように受講していました。
後半は、キャリア教養学科の教員がそれぞれの研究や関心を自由に紹介するミニプレゼンテーションが行われました。生涯学習やリカレント教育の推進、東北地方の人口移動と地域経済の分析、自己成長とウェルビーイングを支えるライフスタイル、図書館と地域社会、家庭における対話のあり方、メジャーリーグを事例とした「ものの見方」の転換、そして英語教育を通した学びの楽しさなど、テーマは多岐にわたりました。こうした多様な視点に触れ、学生たちは自身の関心や進路を考える上で大きな刺激を受けました。
本授業は、「自分が知っていること」を一方向に説明するのではなく、「相手に届けるための工夫」を重ねるプロセスを重視しています。
“Tell me and I forget, teach me and I remember, involve me and I learn.”
「言われたことは、忘れる。教わったことは、覚える。参加したことは、学ぶ。」
ベンジャミン・フランクリンの言葉です。学びとは、主体的に関与し、試し、対話することで深まるものです。
「アカデミックスキルズ」を通して、学生たちは思考を磨き、聞き手と響き合う方法を身につけながら、未来へと広がる学びの地図を描き始めています。
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