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福島学第13回・14回


2025年度 福島学 第13回・14回 「福島ミライ創造プラン」相互交換
 

 
次世代に3.11の学びをどうやって繋いでいくか、どんな福島県をみんなで創っていくか・・・を考える福島ミライ創造プランニングの段階に差し掛かってきました。福島学のいよいよ最終フェーズです。
 
グループワークでは
①まず福島のミライ像のキーワードを出し合おう
②これまでの講義・2回のフィールドワークから印象に残ったキーワードを出し合おう
③福島独自の課題のキーワードを出し合おう
④福島独自の課題からどのようなプログラムを構築すればワタシタチの次世代(3.11を全く知らない世代)に伝えられるのか「私たちが次世代にできること」のミライ創造プランニング
⑤次回授業では、プレゼンテーションを実施
 
・・・と予定されています。今回は、上記の①~④まで展開。
 

 

 
【学生の感想】
・3.11を経験していない若者に伝承していくためには、感情に語りかける事が必要だと考える。私達の震災に対する想いや今後の福島の復興の願いを聞いてもらうことで、若者の「知らないから興味ない」と言った勿体ない気持ちに変化を起こせると考察する。記憶の片隅にある世代だからこそ学んだ内容を伝えたいと強く意識する。
 
・初めはどのようにすればよいのか、なかなか案が思い浮かばなかった。しかし、グループのメンバーと話し合ううちに「それいいね」「こうすれば話がつながるのでは?」と案が出てきて、これが「創発」だと実感ができた。
 
・東日本大震災を経験していない世代に受け継ぐうえで、当時と今の正しい情報を伝えるべきだと考える。県内と県外で多少の広がりがある福島への偏見を是正しつつ、福島ならではの良さを発信していきたいと考える。だからこそ、福島は東日本大震災を経験した可哀想な場所といったイメージにとどまることなく、人と人とのつながりの大切さなどを学び、未来を考える場所へと変えていくべきだと考える。
 
良い悪いではなく全部が栄養に。生きていれば、誰もがどこかで悪いことに直面するだろう。問題から目を背けず、解決策を見つけようとする姿勢こそが、成長や前進につながるのではないか。困難な出来事こそ、自分を見つめ直す機会となり、新たな道を切り開く力になるのだと思う。
 
・全員共通して、偏見を失くし、福島の現状を伝えるとともに良さも伝えていくのがいいのではないかという話がでた。フィールドワークに行く前まで、情報として頭に入っていることと、体感することは大きく異なるのだと感じた。
 
・阪神・淡路大震災を経験した人達は、東日本大震災についての考えが私たちに似ているものなのかも気になる。経験していない人達と交流してみたいと個人的には思う。
 
・福島学の授業で印象的だったキーワードとして「除染土」を挙げた理由は、放射性物質による土壌汚染とその対処が、福島の復興において極めて重要な課題であると感じたからである。
 
・次世代に震災を伝えるためには、単純に事実を伝えるのではなく、そのとき人々が感じた恐怖や葛藤といった記憶も丁寧に残し、伝えていくことが大切。生活の中で何が失われ、何が支えになったのかという具体的な内容を話すとより心に響くと考える。
 
 学生の振り返りシートをみると、福島独自の課題についてじっくりと対峙している様子がうかがえます。さて、次回はいよいよワールドカフェ形式のプレゼンテーションです。どんなプランが提案されるのでしょうか。楽しみです。

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