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栄養指導論Ⅱ 「どれだけ患者さん役になりきれるか?!」栄養相談ロールプレイングを通して学ぶ


食物栄養専攻2年生は、栄養士・管理栄養士の仕事の中でも最もコミュニケーション力が必要な栄養相談について練習中です。この授業で一番大切にしていることは「患者さんになりきってみる」ことです。学生たちはまだ見習い中ですので、栄養士として上手に話せなくても全く問題ありません。それよりも、患者さんの思いや人生を想像して理解しようとする姿勢が、栄養士の資質として最も重要だからです。
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事前に学生たちは、糖尿病の患者さんのケースづくりをしてイメージ像も描きました。また、栄養士として必要な栄養相談の会話の流れや説明、資料の準備、座り方や態度も練習をしてきました。この日は、2回目のロールプレイングで、2人1組になり、患者役と栄養士役をそれぞれ1回ずつ体験しました。

患者役の学生たちは、患者として「将来への不安」「罪悪感」「うしろめたさ」「恥ずかしい」「病気を認めたくない」「栄養相談に来たくなかった」「後ろ向き」などの気持ちや、「自分の疑問に答えてもらって嬉しかった」「励まされた」「褒められて嬉しかった」「がんばろうと思った」といったことを感じたそうです。
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栄養士役の学生たちは、患者さんと信頼関係を築けるよう、患者さんを歓迎しお茶を勧め、話をしっかり聞きながら不安を受け止めるよう努力していました。また、血糖値や体重などの様々な検査データを読み取ったり、食生活や食事内容の聞き取りや食事・食品の選び方などについて説明をしました。

普段おとなしい学生は患者さんの話をゆっくり聞くのが得意だったり、ダイエットをしたことがある学生は患者さんの葛藤や迷いなどの気持ちをよく理解できたり、アイディア豊かな学生は甘いお菓子や清涼飲料水について例を使って説明していました。最初はどの学生も自信がなさそうでしたが、患者さんから反応が返ってきたり、笑顔になってくれたり、感謝の言葉をもらうと、嬉しそうな表情に変わり安心したようでした。

次の課題は集団指導です。糖尿病教室、腎臓病教室、高血圧教室、食物アレルギー教室、高齢者の咀嚼・嚥下教室で、栄養士として患者さんや家族にわかりやすくお話をできるように、今週から勉強中です。

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