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福祉学:地域がつながる、まちが変わる ~子ども食堂よしいだキッチンの取組み~


 「福祉学Ⅰ」は、全1年生必修の授業です。医療、教育、福祉など多様な現場で活躍されている方々をゲストスピーカーとしてお招きし、現代社会におけるリアルな地域課題、ボランティア活動の社会的意義などについて講義を受けます。
 
2023年7月18日に行われた授業では、特定非営利活動法人ビーンズふくしまより江藤大裕さんにお越しいただきました。江藤さんは、生きづらさを抱えた若者の居場所づくりや「子ども食堂よしいだキッチン」など子どもたちの居場所づくりに携わり、まち全体で子どもや若者を支える活動に取り組んでいらっしゃいます。
 
 全国に約7,000~8,000ヶ所は普及したという子ども食堂ですが、福島市内にも40ヶ所以上の子ども食堂が存在します。様々なスタイルとそれぞれ独自の方針によって運営されている子ども食堂を一言で言えば、「ちょっとしたSOSを丁寧に“つながり”でひろう場」だと江藤さんは説明します。

 
 コロナ禍における制限を乗り越え、地域の子どもたちとその家族たちに対してドライブスルー型のお弁当配布を試みたり、屋外での「あおぞら駄菓子屋さん」や1分間だけの本格的な打ち上げ花火大会を開催したりと、よしいだキッチンは精力的に活動を続けてきました。これまでの参加人数はのべ6,000人以上。視察を含むボランティア参加者も1,500人以上になります。また250社を超える協力企業とも連携し、地域における“つながりのプラットフォーム”として目覚ましい成果を上げてきました。
 
 「子どもたちの困り事を、みんなで見ていきたい」と語る江藤さんのレクチャーに、学生たちは熱心に耳を傾けていました。
 
【学生たちの感想です】
 
●「困り事があってもそれをなかなか表現できない人が多くいる。心の中に秘めているSOSをみんなで見つけて、支援し合っていくことがすごく大切だとあらためて実感できた!」
 
●生命の尊さを再確認した。世の中には小さなSOSが見逃され、大きな事件になってしまうような悲しいニュースが後を絶たない。おとなに巻き込まれる子どもたちは、どうすることもできずに我慢をしてしまうのだと思う。子どもたちが我慢なんてしなくてもいいように、地域と子どもとの架け橋として子ども食堂の存在は大切だと思った。

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